2008.8 北京オリンピック体験記2日目



前日の就寝は深夜2時でしたが、女子マラソン観戦のため朝5時には起床!

でも普段の旅行中は寝つきの悪い私も、さすがに爆睡出来たので意外に平気でした。

日本人の応援は35キロ地点で、というお達しが出ていたものの、そんなの知ったこっちゃない!

と天安門の近くまでタクシーで移動(昨日勉強したので、ホテルスタッフに場所を伝えてもらった)。

友人が持ってたマラソンコースをチェックして、そろそろ来るかな〜と待ってると、なんだか周りに人がいなくなってる。

すると中国語でなにやら話しかけてきた人がいたので、(中国語は分からないです)と意思を伝えると

英語で(ここはマラソンコースじゃないよ)と教えてくれたのです!

ひゃ〜、せっかく応援に来たのに見られないとこだったよ。謝謝。(ぬかり1)

この日の気温は24℃と肌寒い天気で、更にポツポツと小雨まで降ってきました。

ちょうど日本国旗を持ったグループがいたのでお隣にいくと

『今、うしろにいる中国人はスリだから気をつけるように!』と注意されました。

振り向くと目つきの鋭い中国人2名(汗)。こりゃ応援するのも気が抜けないわ。

しばらくすると選手達が私たちがいる場所の逆側を走ってきました!!

お隣さんも『あっちだったか〜』とかなり残念そうです。

土佐選手、中村選手ともまだトップ集団を走っています。

2人に聞こえるように『頑張れー!!』と大きな声で声援を送りました。

あっという間に通り過ぎてしまったので、この後ゆっくり観戦しようと昨夜お邪魔したジャパンハウスへ向かうと、

なんとこの日はレセプション(柔道と水泳の選手達が来てたようです)が行なわれていて入れない!(ぬかり2)

という訳で急遽、ゴール地点の鳥の巣へ移動しましたが近辺は大渋滞。

しかもタクシーの運ちゃんが間違って鳥の巣から離れたオリンピック公園へまで行ったもんだから、

かなり時間をロスしてしまいました。

ほとんどの選手はフィニッシュしてしまったようで、かろうじて最後の選手だけ見ることが出来た。

夫からの速報メールで土佐選手のリタイヤは分かってましたが、中村選手は無事完走出来て良かった!

あんなスピードで40キロ以上も走るんだもん。

金メダルを取った高橋選手や野口選手は本当に凄いことを成し遂げたんだなー、

と改めて思ったマラソン観戦でした。


夜の陸上競技観戦まで時間が出来たので、同時期に北京に来ていた友人の同僚を誘ってランチ。

実はガイドブックに載ってるお店でランチしようと話してたのに友人がガイドブックをホテルに置いてきたのだ(ぬかり3)

同僚さんの携帯に連絡するとしっかりガイドブックを持参してたので王府井で待ち合わせしました。

北京に来たなら北京ダックは外せないよね〜、と1864年創業の北京ダックの老舗『全聚徳』へ。

日本にも支店がある北京ダックの有名店ですが、今回は王府井にある本店で頂きます。

店内はたくさんの人で大賑わい!予約が無いことを伝えると3階へ促されました。

ここのカウンターで人数を伝えると番号札を渡され、順番が来たら番号を呼ばれるようです。

いちおう外国人の場合は英語で番号を叫んでるようでしたが、

ふと気付いたら私たちの後の番号が呼ばれていました(汗)。

まずはビールで乾杯♪

この中国のビールはかなり軽いです。

しばらくすると飴色に輝くダックちゃんがやってきました♪

専門のスタッフさんが目の前で切り分けてくれ、最初の1枚目だけお店のお姉さんが作ってくれます。

口を大きくあけてガブリ!

ダックに味噌のコクのある甘味とシャッキリしたネギの食感が合わさって美味しい〜。


箸置きもダックちゃんでかわいい♪

パリパリに焼けた皮の一番いいところを味噌だけつけて食べたら、そのままだとちょっと脂がキツイ感じ。

砂糖をかけて食べてもいいみたいだけど全員チャレンジしなかった。

日本では皮だけ食べることが多いけど、北京ではお肉も一緒に食べるのが普通みたい。

クレープの皮にダックの肉、ネギ、味噌を載せてくるんで頂きます。

パリパリの皮とジューシーなお肉がマッチしてウマー。

ダックスープは残った身でダシを取ってるそうです。

少し癖があるけどコラーゲンたっぷり。

別オーダーの炒飯。

ビジュアルは地味だけど、アッサリ味でいくらでも食べられる感じ。

野菜も食べなきゃねーとオーダーした青菜と茸の炒め物も普通に美味しい。

3人で食べて全部で400元しなかったから(6,000円位)日本に比べたらお安く北京ダックが頂けました。

北京に来て初めてちゃんとした食事が出来た〜♪


この日も夜遅くなることが分かっていたので、一旦ホテルへ戻り1時間ほど爆睡。

陸上競技の開始時間は19時だったので17時にホテルを出発。

入り口近辺はタクシーが入れなかったので、とりあえず近そうな場所で降ろしてもらい、そこから徒歩で移動。

しっかし人が多い・・・。

歩道橋を渡るときに壊れるんじゃないかと不安でした。


導線が無いに等しいので、お団子状態のまま入り口へ。

ロープを持ってる人達の前で待たされた後、ロープを上げた途端に人々がドドーッとなだれ込んでいきます。

ちゃんと規制されてないのでダッシュする人が多くて危ないったら!

実際に転んで大泣きしてる子供もいたりで高揚してる気持ちが沈んでしまいます・・。

セキュリティチェックを受けて、ようやく鳥の巣の敷地内へ(ホテルや地下鉄でも同じようなチェックを受けました)。

タクシー降りてからここまで1時間位かかったかな?


食べ物やドリンク類の持ち込みは禁止されてるので、

敷地内の芝生で売店で購入した軽食をさっそく食べてる人多数。

新しい施設のはずなのに歩道がボコボコしてる部分があったり、

植栽部分にもこのようなビニールシートが被せてあったりと、間に合わせ感が漂っています。

鳥の巣を間近で見るとやっぱり感動しますね〜。

いよいよ国家体育場(鳥の巣)でのオリンピック生観戦です。

この日行われる競技は

女子 100mハードル 1次予選
男子 ハンマー投げ 決勝
女子 100m 準決勝
女子 400mハードル 1次予選
男子 走り高跳び 予選
女子 400m 準決勝
女子 3000m障害 決勝
女子 3段跳び 決勝
男子 1500m 準決勝
女子 100m 決勝
男子 10000m 決勝

この中に表彰式も組み込まれてるので忙しい〜!


日本人である私たちにとっては一番のメイン!

日本人の表彰台、そして君が代が聴ける可能性が一番高い種目、ハンマー投げの決勝が始まりました。

アテネ金メダルの室伏選手の最初の投てきは2位発進とまずまず。

2投目は記録を伸ばしてきましたが、他の選手達が室伏選手を上回ってきた〜。

ハンマー投げの競技中に女子マラソンの表彰式が始まりました。

3位になった中国人選手の紹介時はこの日一番?というくらいの大歓声。

しかもこの時に室伏選手の順番が回ってきました。

室伏選手にとっては不運としか言いようがありません・・。

ちなみに国旗掲揚の時だけは競技は一時中断。

私たち観客も全員立ち上がって国旗掲揚を見守ります。


鳥の巣内をちょっと探検。

9万人収容の施設なので混雑するかと心配していましたが、トイレの数はかなり多かったので混雑は無縁でした。

トイレにはしっかり扉もついてましたが(笑)ビックリしたのが和式のトイレがメインを占めていたこと。

洋式トイレは奥のほうに設置されてて最初は和式しかないのかと探してしまいました・・。

鳥の巣内の売店では中国の物価の安さがここでも発揮されていて

ドリンク類は5元前後、ホットドッグ等の軽食も8元と大体100円前後で購入することが出来ます。

物価の高いユーロ圏の人なんか大喜びだわね。

80円のビールやアイスを頂きながら競技を観戦いたしましょう!

走り高跳びの予選が行われてる最中に女子3000m障害の決勝が始まりました。

オリンピックでは初めて行われる種目で、ハードル飛び越えた所に水溜りまで作ってるんですね〜。

それを走り高飛びの陣地内?に作ってるもんだから、てっきり高飛びは中断してるのかと思ったら、

選手達が走りすぎた後に高飛びしてるの。これも大変!

この水溜り部分は一番の見せ場らしく、カメラマン達が全員ローアングルで選手達を狙ってるし〜。

『障害物競走なら最後にあんぱんが出てきて欲しいよね〜』と友人と勝手に盛り上がってました(笑)。

しかもこの競技、世界記録まで出て大盛り上がり。

あまり馴染みのなかった競技ですが、けっこう気に入ってしまいました。

この日の陸上競技のメインは女子の100m。

なんとジャマイカ選手が表彰台独占!!

この種目でのメダル独占は史上初の快挙だそうです。

ボルトもいるし凄いぞジャマイカ!!


最後の種目、男子10000m決勝が始まった時間は11PM。

さすがに帰る人も多く、その前方の空いた座席に移動する人もいるので(この辺りはチョーゆるゆる)後ろの座席はガラガラ。

結局全ての競技が終了したのが24時頃。

オリンピックってこんな遅い時間まで今までやってたっけ?選手達も大変ですよね〜。

帰る際にはライトアップされた鳥の巣をバックに記念写真を撮る人多数。

青い建物は国家水泳センターです。

写真ではイマイチですが聖火が綺麗でした。

昼間、鳥の巣から地下鉄で移動しようとした時には見つからなかった地下鉄の入り口。

この時間帯は係りの人がプラカードを持って誘導してるので迷わずいけました。

ちなみに北京五輪の入場券を提示すると、こちらの1回限り使用のICチケットを無料でくれます。

とは言っても全線2元(32円)だから、お得感は無いですけどね。

この時はスルーで入りましたが、通常入るときは改札にタッチするだけで入り、

出るときはタッチセンサーの下にあるスロットに差し込んで回収する仕組みになっています。

なかなかハイテク!


地下鉄を乗り継いでホテルに戻ったのは25時!

夕食は食べられなかったので友人がお夜食用に持ってきてたカップ麺を食べようとお湯を注ごうとしたら・・・

箸を持ってきてないことに気付いた!!(ぬかり4)

お部屋にはコーヒー用のスプーンしかないし、借りようにもこんな時間だもんね〜。

幸いにもフリーズドライのお粥も持ってきてくれてたので、それをお夜食にしたのでした。

こうしてぬかりだらけの一日が終了。この日の就寝も深夜2時・・・。




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