2010.2 バンクーバー五輪体験記〜1日目


バンクーバー空港に到着すると木彫りの人形がお出迎えです。

バンクーバーのあるブリティッシュコロンビア(BC)州には

ネイティブアメリカンが先住していたので、トーテムポールなども有名ですよね。

滞在するB&Bに送迎をお願いしていたので空港からオーナーさんへ電話すると、

まだショッピングの最中(予定より少し遅れて到着してるのに・・・)。

お迎えを待っている間、1万円両替すると手数料も取られて105ドルしか貰えなかった。

空港での両替は最小限にしておくことをお薦めします。

30分後にようやくピックアップ。

この時期のバンクーバーは雨季なのでどんよりしていますが

途中、オリンピックのモニュメントが見えたりして(本当にバンクーバーにやってきたんだ!)と気持ちが昂ります。

到着までの間、運転手のオーナーさんからバンクーバーについて説明がありました。

例えば右上の標識の“BLOCK WATCH”。

これは怪しい人がいたら警察へ連絡しましょう、と安全をご近所同士で見守るシステムなのですが、

B&Bに泊まっている青年の服装が乱れていただけで通報された事もあるそう(どんだけ怪しかったのか・・)。

やり過ぎの感はありますが逆に治安については安心しました。

さてお部屋に荷物を置いて早速お出かけ。

バンクーバー内の移動はスカイトレインを利用。

世界で2番目に長い距離を走る無人電車で、コンピュータ制御で自動運転されています。

オリンピック開催間近には空港へ繋がるカナダラインも開通したのでツーリストには非常に便利。

運賃はゾーン制で私たちが滞在している場所から街の中心地までだと2ゾーンで3.75ドル。

平日午後6時半以降と土・日・祝日は一律2.50ドル(1ゾーン料金)になります。

券売機は6ヶ国語に対応していて日本語表示もありクレジットカードも利用出来ます。

スカイトレインは約2分おきにやってくるので(五輪期間中だけかも?)かけこみ乗車する必要はまったくなし。

またスカイトレインの駅に改札は無く駅員もいないので切符のチェックもなし。

ただし抜き打ちチェックをすることもあるようで、無賃乗車の罰金は150ドルほどらしいです。

向かった先はダウンタウンの中心地ロブソンスクエア。

ここにはスケートリンクも設置されていてたくさんの人で賑わっていますが

私たちは一路、五輪チケットセンターへ。

ネットで注文したチケットをピックアップするために来てる人がほとんどですが、

余ってるチケットがあれば購入出来る、とのウワサを聞きつけてやってきたのです。

2時間は並ぶと聞いていましたが、さすがに五輪も終盤のため待ち時間は15分ほど。

ここで女子フィギュア・ショートプログラムの当日券が2枚あるか確認すると

追加販売分がある〜〜!

A席なので定価でも438カナダドル(約39,000円)と高値ではありますが、

せっかくバンクーバーまでやってきたんだもの。これくらいは贅沢させて頂きましょう。

それにしても日本の抽選に外れカナダでも売り切れになってたはずなのに、

こんなにアッサリとゲット出来るとは・・・。


予定が決まったのでまずは腹ごしらえ。

近くにあるパシフィックセンターの地下にフードコートを見つけたのでここでランチすることにしました。

各国の色んなお店が並んでいて、まずはベトナム料理のお店でチキンフォーをチョイス。

お寿司屋さんにはロール寿司を中心に枝豆なんかもあったりします。

食べるものは決まったもののフードコート内はめちゃくちゃ混雑していて空いてる席を探すのにひと苦労しました。

フォーのお味は日本人向きであっさり。カリフォルニアロールは日本で頂くのと同じくらい美味しい。

この二品で10ドルちょっと。バンクーバー最初の食事は質素でしたが安心のお味に満足でした。

それではフィギュア会場のパシフィックコロシアムに移動します!

フィギュア会場のパシフィックコロシアムにはスカイトレインの2ヶ所の最寄駅からシャトルバスが出ています。

観戦チケットを持ってる人はすべての交通機関が無料なのはありがたい。

会場に入る前にセキュリティチェック。

このチェックが超厳しくて鞄の中にあるものを全部開けられるし体も触られまくり。

ボディチェックの担当者が女性だったのが唯一の救いでした。

テレビで男子フィギュア見てたときは小さく感じたスケートリンクですが、実際に見るとすっごく綺麗!

迫力もありますね〜。


競技が始まるまで少し時間があったので会場内を探検。

シルクドソレイユ?ばりの曲芸をやってますが周りは関心無さそう。

館内では焼きたてピザも頂けます(食べなかったけど)。

私たちの席の隣はジャッジ&メディア席。

お願いですから真っ当なジャッジを!な〜んて言ってもムダよね(爆)。

最初のグループは名前も知らない方たちですが五輪に出られる方なのでそれなりにお上手。

ジャンプや素晴らしい演技には暖かい拍手が会場内に響きます。

3グループめになるとようやく会場も盛り上がり。

この組での一番人気は地元カナダのファヌフ選手でしたが、

米国&日本国籍を持つ長洲未来ちゃんを応援!

ミス無く綺麗にまとめてましたが、この時に鼻血が出てたんですよね。あとでテレビ見てビックリ!


2グループの演技が終わる毎に製氷作業が行われます。

この間には会場内で有名人へのインタビューなどが行われていました。

トリノのメダリスト、サーシャ・コーエンちゃんがインタビュー受けてますね〜。

周りがカメラを上に向けてるので、私も見上げると・・・

私たちのすぐ上でインタビュー受けてました(コーエンちゃんも大人になりましたね〜)

そしてすぐお隣でも撮影会が始まり(笑)。どうやらこのブロンドの彼女はカナダのメダリストみたい。

またこの後ろにはTOKIOの国分君がフジテレビのアナウンサーと一緒に座ってました。

さっきまでガラガラだった2階席を双眼鏡で見たら男子フィギュアの3人組、

高橋大輔選手・織田信成選手・小塚崇彦選手を発見。

この一画は五輪選手席だったのかな。この時は気付かなかったけど彼らの前にはランビエールもいたのね。

もっとちゃんと見ておけばよかった(笑)。

さあ、この日のメインのグループがいよいよ登場!

真央ちゃんに鈴木明子選手、キム選手たちが出てきました。


まずは6分間練習。

鈴木明子選手の衣装は見たことあるけど、真央ちゃんの衣装はおニューですね。

スタイルの良い真央ちゃんにフィットしてます。

今日の真央ちゃん、なかなか調子良さそう!ジャンプも決まってますよー。

しかし真央ちゃんの着地地点に近寄ってくるお方が・・・。

穿った見方かもしれませんが、なんだか邪魔してる感じなんですよね(友人も同意見)。

離れて練習してくれないかしらね〜。

いよいよ真央ちゃんの演技が始まります。

演技の冒頭から人が真似できないトリプルアクセルを

五輪という大舞台で見事に決めた真央ちゃんに会場内から割れんばかりの拍手!

そしてジャンプ以外でもスピンやステップ、スパイラルも完璧。

今季あれだけ苦しんでたことがウソのような美しい滑りを見せてくれました。

演技を終えると、この日一番の大きな歓声が真央ちゃんを包みます。

その歓声に答えるかのように真央ちゃんがピョンッと飛び跳ねた時はおばちゃんすっかり涙目。

誰がなんと言っても真央ちゃんのSPはフィギュアの歴史に残る大傑作だと思います!

キス&クライでもニコニコの真央ちゃん。

今季SPでの完璧な滑りが出来なかっただけにこの大舞台で成功したのが嬉しかったのでしょうね〜。

これで低い得点だったら暴れるわよ、と思ってたらこの時点での最高得点の73.78点を獲得!

しかしキム選手も真央ちゃんのプレッシャーを見事に打ち返す圧巻の演技。

地元カナダの英雄ブライアン・オーサーがコーチということもあり、

演技終了時の歓声は真央ちゃんより気持ち大きかったかも。

演技終了後、“ジャッジもん”の評価は真央ちゃんをわずかに下回る72.50。

しか〜し真央ちゃんをはるかに超える78.50が出るとは!!(解せない・・・)

そして一番可哀そうだったのがこの2人の後に登場した鈴木選手。

2人の圧巻の演技に観客が疲れてしまったようで彼女の演技中、会場が静まり返ってしまったのです。

しかし冒頭のジャンプでミスしたものの、その後なんとか持ち直したアッコちゃんに大きな拍手!


そして、この日一番の歓声だったのが地元カナダのジョアニー・ロシェット。

2日前にお母様が急逝したこともあってその心中はいかほどだったか。

しかし悲しみをこらえて美しい演技を披露した彼女に観衆から大きな声援、

拍手が送られました(71.36の高い得点にはビックリしましたが・・・)。

そしてこの日のラストを飾るのは安藤美姫選手。

ジャンプでバランスを崩すなどしましたが大きなミスはなく頑張りました。

しかし得点は伸びず64.76。メダルを狙うには上位三人とあまりにも離れてしまいました・・・。



大勢の選手が参加してるので演技時間は約4時間半。

バンクーバー行きの機内でほとんど眠れなかったため、時折り睡魔が襲ってくるときもありましたが

この熱戦をしっかり目に焼き付けました。明後日のフリーに更に期待です!


競技中は一切食べなかったので滞在先の最寄り駅の“A&W”へ。

日本では沖縄でしか見たことがありませんが、ここカナダではマクドナルドに次ぐファストフードチェーンのようです。

メニューも沖縄のA&Wとは違うようでネーミングが面白い。

グランパパバーガー・パパバーガー・ママバーガー・ティーンバーガー・ベイビーバーガーとバーガー家族になっています。

ママバーガーにしたら包み紙もしっかりママの絵(笑)。

ママバーガー(3ドルくらいだったか・・)はしっかりお肉の味がしてボリュームもそこそこあり、

シンプルなんだけど美味しいハンバーガーです。

友人チョイスのチキンBLTサンドも美味しかったようで、2人ともM社のバーガーより断然気に入りました。

それにしても今日は一日が長かったな〜。





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