2010.2 バンクーバー五輪体験記〜3日目
バンクーバー3日目にしてようやく時差ボケも抜けしっかり眠ることが出来ました。
スッキリした頭で外を見たら雲が多いものの青空も覗いてみえます。
女子フィギュアは夕方からなので、それまでバンクーバー市内を観光することにしました。
まずはサンフランシスコに次いで北米2番目の規模を誇るチャイナタウンへ。
大陸横断鉄道の建設労働者としてカナダへ渡ってきた中国人が住み始めて出来たそうです。
ただしこの辺り、昼間は安全と言われていますが夕方以降は行かないほうがいいらしい。
また一つ向こうのHastings StreetとCordova Streetは非常に危険な地帯と言われているので
昼間でも近寄らないほうがいいみたいです。
まずは地球の歩き方に載っていた『新城餅家賓室』でランチ。
肉まんなどの饅頭が評判のお店で、お店へ入ると何種類もの菓子パンと中国菓子が所狭しと並べられています。
店員さんは皆さん中国人だと思うけどカナダのシャツがユニフォームでした。
友人がオーダーしたベジタブルヌードル。
名前から野菜たっぷりの麺かと思いきや野菜は青梗菜のみ(たっぷりはたっぷりですけど・・)。
あっさりしたスープにソーメンのような極細麺で普通に美味しいです。
鶏肉のお粥は鶏肉たっぷり入ってたけどダシの味はあんまりしなかった。
お粥はお粥専門店のほうが美味しいかも。
飲茶メニューも豊富なので海老餃子をオーダー。
全部で13ドル位だったのでチップもあわせて15ドル置いてきました。
続いて中山公園(ちゅうざんこうえん)へ。
公園の前には清朝を倒した辛亥革命の原動力となった革命家、孫文の像が建てられています。
この公園の名前にもなってる中山という名称ですが、孫文が日本に隠れ住んでいた時に見た
「中山」という名前が気に入り、尊敬を込めて「孫中山」と呼ばれるようになったらしいです。
中国庭園へ入ると街中の喧騒とは無縁の落ち着いた雰囲気。
ここにいた鴨の大きさに友人共々びっくり。きっと栄養がいいんでしょうね〜。
孫文の像の前には願い事をくくりつけた竹のオブジェ。
日本の神社でおみくじを枝に結ぶのと似てますよね。
せっかくなので『真央ちゃんが金メダルを取りますように』と
書いた紙を竹に結んで2人でお祈りしてきました(叶いませんでしたけどね・・・涙)。
チャイナタウンから徒歩でバンクーバー発祥の地と言われているギャスタウンへ。
レトロな街並みにはブティック、レストラン、ギフトショップなどが立ち並んでいて、
ここに設置された世界初の蒸気時計はギャスタウンのシンボル的存在。
人気のスポットとして観光客で賑わっています。
時計は15分おきに蒸気をあげ1時間おきにチャイムが鳴るそうです。
この近くのギフトショップを覗いたら五輪グッズを販売していたので、
チェックしたら物によって半額以下になってる商品もあるじゃないですか!
せっかくなので五輪観戦記念に五輪マスコット・クオッチのケースなどをここで購入。
昨夜のオフィシャルショップで何も購入しなくて正解でした(笑)。
“Trees Organic Coffee”。
バンクーバー市内に数店舗あるようですが、今回お邪魔したのはガイドブックに載っていたグランビル通り沿いにあるお店。
お目当てはバンクーバーで一番美味しいチーズケーキに選ばれたというチーズケーキ。
ショーケースには美味しそうなチーズケーキがズラリッ!
店内は店名通り本物の木がポイントになっています。
空いてるテーブルが1つあったのでなんとか座ることが出来ましたが、私たちがいる間ずーっと混雑してました。
一番ノーマルなニューヨークチーズケーキを2人で♪。
見た目は大きいけどあまり詰まっていない感じ。甘さもかなり抑えてあり口どけも軽くてウマー!
またオーナー自らがコーヒー菜園で厳選したオーガニックコーヒーも美味しいです。
ケーキ1個とコーヒー2杯で10ドルほどでした。
試合は17時からなのでフードコートでロール寿司をテイクアウト。
では会場へ向かいましょう。
スカイトレインの駅からシャトルバスで会場の近くまで。
ショートプログラムの日は雨だったから全然写真撮らなかったのよね。
セキュリティチェック前までは自由なので、こうやって各国の旗を販売してる人もちらほら。
日本と韓国の旗が多いのはお得意様だから?(笑)
ショート時のセキュリティチェックはかなり厳しかったんだけど、緩いチェックのレーンがあると教えてもらいました。
で、そちらのレーンへ向かうと(あの時のチェックは何だったの?)とびっくりするくらいゆるゆる〜。
担当のスタッフさんなんて日本語で『アリガトウ』と言ってくれたし(笑)。
こちらがパシフィックコロシアムの外観。
一昨日は気付かなかったけど、ここでも木彫りの人形がお出迎えしていました。
日本からの観戦ツアーの方たちも会場前で記念写真(JTBのツアーって80万円以上だったような・・・)。
私たちもボランティアのスタッフさんに記念写真を撮ってもらったら、この方もすっごく日本語がお上手だった。
カナダ人って日本語出来る人が多いのかな?
いよいよ今回の旅のメインであるフリースケーティングの観戦です!
ショートプログラムの時は1階席でしたがフリーは2階席後方(払った料金はこっちのほうが高いけど)。
かなりの急な階段で翌日には太腿が筋肉痛になったほど(爆)。
でも全体が見渡せるので見づらくはなかったです。
日本勢のトップに登場するのは昨夜『亀井ロイヤル』でお見かけした鈴木明子選手。
6分間練習時にジャンプ失敗して転んでいたので、その影響がないか少々不安です。
演技直前、長久保コーチとの時間で気持ちを落ち着けてるのかな。明子ロールパワーでファイト!
明子選手のSP時は静かな観客でしたが、フリーはこの時点で一番盛り上がってたと思う。
ジャンプでオーバーターンする小さいミスはあったものの、最後のステップでは会場から自然に手拍子が起きました。
明子選手の気持ちがもの凄く伝わってきてフィニッシュ時には涙。
この時点でトップのアッコちゃん、よく頑張りました!
※録画見たら演技終了時の刈屋アナの第一声も『伝わりました!』だったんですね。何度見返しても泣けるわ〜。
そして運命の最終グループ。
ヨナ選手とロシェット選手はジンクス(ここ数回、オリンピックで女子フィギュアで優勝した選手の衣装がブルー)を意識してかブルーの衣装。
真央ちゃんはいつもの赤い衣装で登場。
ジンクスなんて気にしてないって感じですね。そしてミキティはヘソ出し(爆)。
6分間練習中もトリプルアクセルは成功。どうやらトリプルアクセルには死角はなさそうです。
どちらかというと後半の連続ジャンプのほうを何度も練習してました。ミキティも調子は悪くなさそう。
まずはミキティから。ミスなく綺麗に滑り終えましたが得点が意外に伸びず・・・。
この前に滑ったフラット選手同様、得点が抑えられてる印象を受けます(でも衣装は金メダル級でした)。
続いてヨナ選手の演技。SP時の迫力は感じなかったものの完璧にまとめてきました(心に響くものはありませんが)。
今季の得点傾向をふまえて“ジャッジもん”の評価は140点弱というところ。
がっ!まさかまさかの150点超え。この得点が出た時は会場内騒然!!
演技に感動してというより得点にビックリという感じで少なからずブーイングも混じっていました。
真央ちゃんが完璧に滑ったとしてもヨナ選手のこの得点を超えることは無理。
悔しくて涙が溢れる中、真央ちゃんの演技がスタートします。
しかしこんな状態の中、真央ちゃんはトリプルアクセルを続けて成功。
圧巻の演技を続け離れていてもその迫力が伝わってきました。
後半、ジャンプでミスがあったせいかSP終了時のような笑顔はなし。
キス&クライで得点が出たあとはかなりショックだったようで一人で立ち上がれない感じでした・・・。
最終順位。
ロシェット選手は大技もなくミスもあったのに真央ちゃんとほとんど変わらない得点で3位。
ジャッジの希望は銀メダルだったのでしょう・・・
すべての演技終了後、すぐに表彰式の準備が始まりました。
フリー使用時の曲でメダリストが登場します。
真央ちゃん登場時に私たちが声援を送っていたら、いきなり某国の旗を持った男が隣に。
『ジャパニーズ?』と尋ねてきたので、頷くと『Congratulations!』と握手を求めてきた。
(なんてイヤな奴)と心底思ったけどイヤイヤ握手。
奴が金メダル授与の時に大騒ぎしていたのは言うまでもない(爆)。
メダルセレモニー中も真央ちゃんの表情は固いです。
この後、友人が私を引っ張って1階席に移動。
席の移動はご法度だと思ってましたが、演技終了後のせいか全然お咎めなしでした(試合によると思いますが)。
セレモニー後はメダリストが会場内を回るんですね。
友人の見立て通り真央ちゃんが私の目の前に!
最初は御覧のように固い表情でしたが・・・
真央ちゃーん!と大きな声援と送ると笑って応えてくれました(せっかくの笑顔なのにボケちゃってます)。
このエリアには日本人が多かったせいか、いつものスマイルが戻ってきたようです。
けっこう長い時間いてくれましたね〜。
それにしても真央ちゃんの国旗大きいよね(笑)。
ヨナ選手の国旗が一番小さいのが逆に不思議な感じ。
まあ国旗の大きさが本来の順位ってことで。(^_^;
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